医療法人紡世会 かわぐちレディースクリニック

産科のご案内

obstetrics

妊娠・出産から女性ならではの様々な悩みやトラブルまで、女性の多様なニーズに応 えるきめ細やかな診療を行い、
妊婦さんの健康管理・健康維持のために全力を尽くします。
良いお産のためにどんな小さなことでも医師にご相談ください。
責任をもって質問にお答えいたします。知りたいという人は気軽にご質問ください。

妊婦健診

妊婦健診のご予約は、インターネット予約システムをご利用いただけます。

平日も土日も、複数の医師による平行診療を行っており、外来での待ち時間を極力短くしています。

平日の午前中と、土日(全日)は本人のみの診察時間とさせていただいています。
平日の午後は家族同伴での受診をお受けしています。

親子三人の影

家族の付き添い受診

平日の午後に夫同伴の診察や、お子様同伴での受診(子連れ診察)ができます。
子連れ受診の際には、院内にお子様を見る専門のスタッフはおりませんのでご自身での管理をお願いします。

妊婦健診スケジュール

初期検査後~25週までは4週間に1度の健診となります

週数 健診内容
9・10・11・12週
健診初期検査
13・14・15・16週
健診お腹からのエコーになります
  • クアトロ検査希望の方は15週~16週の平日にご来院ください。
    14週6日で来院されても検査できません。
17・18週 健診
19週0日~20週6日
健診この健診のみ来院までの期間が短くなります。
胎児精密超音波・切迫早産の徴候の確認(内診)
24・25週
健診採血
切迫早産の徴候の確認(内診)
当院分娩の方は心電図があります。手足に心電図の電極を装着しますので、
ストッキング・タイツは着用しないでください。

26週以降35週までは2週に1度の健診となります

週数 健診内容
26・27週
健診
28・29週
健診健診 おりものの検査・切迫早産の徴候確認(内診)
30・31週
健診胎児精密超音波(当院分娩の方のみ対象とさせていただいています)
32・33週
健診切迫早産の徴候確認(内診)
34・35週
健診お産に向けてのお話
帝王切開予定の方

ここで手術の承諾書、採血、オリエンテーションがあります

36週以降毎週の健診となります

週数 健診内容
36週
健診おりものの検査・採血
37週
健診NST・PCR 検査(新型コロナ感染症検査)
38週
健診内診
39週
健診NST・内診
40週
健診NST・内診
  • 医師の指示で次回健診の間隔が変更の場合があります。 また診察内容も追加されることがあります。

令和4年 4月26日 現在

4Dエコー

お腹の中ですくすく育つ赤ちゃんを見てみませんか?

4Dエコーとは、従来の縦・横・奥行きの3つの情報に時間の要素を加えたもので、お腹にいる赤ちゃんの動く様子を映したり、心音を聞いていただくことができます。
4Dエコーを通じて、生まれてくる赤ちゃんと対面することで、母親・父親になる自覚や出産への楽しみもより一層大きくなることでしょう。

また、当院では録画した赤ちゃんの様子をお手持ちのスマートフォンやタブレットなどでいつでも観られるサービス「エコー動画館」を導入しています。お仕事で付き添いできないお父さんにとってもおすすめです。

当院で出産予定の方で、当院で妊婦健診を受けている方は、妊婦健診時に 4Dエコーを有料(5,000円)で実施しています。
当院の超音波診断装置は、美しい画像に定評のあるGEヘルスケア社 Volusonシリーズを使用しています。

24週

36週

4Dエコー対象週数

赤ちゃんの様子は、妊娠 28週位が比較的見やすい時期です。
4Dエコー検査をご希望の方は、妊婦健診の際に受付にお申し出ください。

※4Dエコーは検査時の条件で赤ちゃんのお顔がはっきりと見えないこともございますので、あらかじめご了承ください

出生前診断について

出生前検査をお考えの方へ

当院は帝京大学医学部附属病院 産婦人科を基幹施設として「日本医学会 出生前検査認証制度等運営委員会」から認定を受けたNIPTを実施する医療機関(連携施設)です。

新型出生前検査(NIPT)は認可施設で受けましょう

出生前診断とは、お腹の中の赤ちゃんに病気やからだのつくりの特徴がないか調べたり、大きな問題を引き起こす染色体や遺伝子の問題がないか調べる検査です。
現在日本において多く行われているものは超音波検査、母体血清マーカー、絨毛検査、羊水検査、NIPTなどがあります。
出生前診断は、妊娠したら必ず受けなければならない検査ではなく、その意味と意義を理解した上で、受けるかどうか選択していただく検査になります。
当院では、患者様に出生前診断の説明を行うことで、その存在を知っていただき、ご家族と一緒に検査について考えた上で受けるかどうか選択していただきたいと考えております。検査を受けることを皆様全員におすすめしているわけではありません。
出生前検査により、赤ちゃんの病気が分かった場合、今後のことを家族で考える機会につながり、出産前に赤ちゃんを迎える準備(生まれてからの治療の準備、心の準備、出産後のサポートなど)をすることができます。また、妊娠中に治療が可能であれば治療を開始することもあります。
一方で診断されることによって悩みが増える場合もあります。したがって検査を受ける場合は、検査の合併症、検査でわかることわからないこと、対象疾患、検査を受けることの意味についてご家族と一緒に十分考えていただくことが大切です。

新型出生前診断(NIPT)について

2024年9月より当院でも可能となった検査です。新型出生前診断(NIPT)は、妊婦様の血液中に含まれる赤ちゃんのDNA断片を分析することで、赤ちゃんの特定の染色体疾患を調べることができる検査です。
新型出生前診断(NIPT)は、具体的に次の3つの疾患を調べることができます。

  • ダウン症候群(21トリソミー)
  • エドワーズ症候群(18トリソミー)
  • パトー症候群(13トリソミー)

採血のみで検査ができるため、流産・死産のリスクはありませんが、確定的検査ではありませんので、陽性または判定保留が続いた場合、検査結果を確定させるための検査(羊水検査または絨毛検査)を受ける必要があります。

対象者 当院で妊婦健診を受けているすべての妊婦様。
年齢は問いません。どなたでもご予約可能です。
週数 初期(妊娠10週0日~15週6日)
費用 基本料金 100,000円(税込)

※ 結果説明、陽性となった場合、妊娠15週以降の羊水検査の確定検査代は費用に含まれております。
※ 妊娠15週未満での確定検査を希望される場合には基幹病院である帝京大学医学部付属病院での検査が必要です(費用未定)。

予約 検査をご希望の方は、お電話で予約をお取りください。

NIPTに関する説明動画

NIPTや出生前検査についての動画の視聴をお願いいたします。
(約20分)

説明動画はこちら

参考資料

NIPTや先天性疾患に関する詳しい説明書です。
知識を深めるためにぜひご覧ください。

NIPT説明書 PDF

胎児超音波外来

エコー動画について

クリニックではプリントした写真を見るだけでなく、お腹の赤ちゃんのエコー動画が見られる「エコー動画館(ベビーカレンダー社)」を導入して おります。
診察時のエコー動画をスマートフォン、タブレット、パソコン端末でいつでもご覧いただけます。アクセスコードを共有することでご家族やご友人も動画をご覧いただくことができます。

胎児精密超音波検査

胎児精密超音波検査は、妊婦健診を受診されている方に妊娠20 週と30 週頃行うことをおすすめしています。
当院では、日本産婦人科学会 ガイドラインに提唱した出生前診断の超音波チェックリストに基づいて、胎児頭部、心臓をはじめ、胸腔、腹腔、四肢及び臍帯(さいたい)、胎盤の順に観察し、胎児の形態異常がないかどうかを中心に検査を行います。

病気や異常がある場合には、生まれてすぐに治療が必要になることも少なくありません。そのような病気や異常が疑われる場合には速やかに小児科医と連携し、出生前・出生後の治療へとつなげています。また、さらに詳しい検査が必要であれば、専門施設を紹介させて頂き、赤ちゃんが最善の治療が受けられるようにお手伝いさせていただきます。

検査の限界について

超音波検査は胎児形態を見て判断する検査のため、形態の異常が明らかでない病気(先天性代謝異常など)を見つけるのは困難です。また、染色体異常や遺伝子異常は、必ずしも超音波検査で検出できるとは限りません。妊娠中には発見しにくい病気もあり、出生後にはじめて異常が見つかることもあります。

※正確な所見が得られない場合や異常を疑う所見がある場合は再検査を行います。

検査時間について

所要時間は20分間となります

対象となる方

当院で妊婦健診を受けられている方

GE Healthcare 社製プレミアム超音波診断装置を導入

最新のプレミアム機種向けのシステムアーキテクチャを採用し、周産期に特化した3Dアプリケーションを搭載しており、従来装置と比較して、より高画質な3D、4Dイメージングを実現し、胎盤血流や胎児の心臓の血流、脳血管など全身の血管をより立体的に表示することが可能となっています。

GE Healthcare 社製プレミアム超音波診断装置の図

分娩について

分娩は人生の中で大きなドラマの一つです。そこには大きな感動があり、感動と喜びは家族みんなで分け合うものだと考えています。

かわぐちレディースクリニックは、出産時に妊婦さんと旦那様が、なるべく一緒に居られるように設計を工夫しています。パーソナルスペースを大きくし、旦那様がLDRに入れるようになっている他、帝王切開でも、旦那様の立ち会いができます。

医療行為のできる助産院のような、アットホームで小回りの効くクリニックを目指し、妊婦さん主体の細かいニーズに合わせた出産にするために、常に考えていければと思っています。

助産師が管理するナチュラルバースから無痛分娩まで、家族を交えた母児に寄り添うやさしい医療を目指してチーム一丸となり支援していきます。

LDR ( Labor & Delivery Recovery)

LDRとは、陣痛から分娩までをケアする特別個室です。
当クリニックでは、新しい生命の誕生を旦那様と一緒に過ごすことができます。

医療機器を目立たないように収納し、家庭に近い雰囲気を作っています。
防音設備も整っていますので、陣痛の痛みで大きな声を出しても、外に漏れることがありません。

出産後は、すぐそばで産声が聞こえ、産まれたての赤ちゃんの顔をゆっくりとみることができます。
産まれたての赤ちゃんとの触れ合いは、立ち会ったご家族にとって、特別な意識が自然に芽生える貴重な体験となってくれるはずです。

計画分娩に対応しています

主に上にお子さんがいらっしゃる方や、立ち会い出産を希望していても、急な休みがとれない場合など、ご家族のご都合に合わせて出産日を決めることができます。

計画分娩で予定を立てて、ご家族皆さんで新しい命を迎えてください。

カレンダー

基本的な入院期間

正常分娩 分娩日を0日目として、4日目にご退院
帝王切開 手術当日に入院、手術日を0日目として、5日目にご退院

詳細は入院案内をご参照ください。

自然分娩(ナチュラルバース)

妊婦さんが自然分娩を選択された場合、医療介入は極力行いません。分娩の際には助産師が寄り添い、妊婦さんの「産む力」を最大限引き出すようにお手伝いします。

赤ちゃんが苦しいとき、または医学的に会陰切開が必要な場合は会陰切開をしますが、縫合時は局所麻酔をかけて、吸収糸(自然に溶ける糸)を用いて縫合しますので、抜糸の必要はありません。

早期母子接触に対する試み

出産後には、できるだけ早く赤ちゃんに触れていただいています。

産まれたての赤ちゃんのすぐそばに居られるよう、LDR内に新生児ウォーマー(赤ちゃんを温めるベッド)を設置しています。

産まれたての赤ちゃんは呼吸が不安定ですので、母子接触時は安全のため呼吸モニターをつけさせていただきます。

産声を上げる赤ちゃん

帝王切開

帝王切開での分娩は年々増加し、現在では安全な分娩方法のひとつとなっています。

分娩は自然なものですので、急に赤ちゃんが苦しくなる、感染が起こる、分娩が止まってしまうなど、自然分娩を続けられない場合に、帝王切開を行っています。
骨盤位妊娠(さかご)や帝王切開の既往がある方は、経膣分娩のリスクを避けるために、始めから帝王切開をお勧めします。

当クリニックでは、毎月の緊急帝王切開シュミレーションでスタッフの技術向上に努め、24時間365日、いつでも緊急帝王切開に対応できる体制を整えています。

帝王切開で出産された方は、次回の出産でも帝王切開になる可能性が高くなるため、手術中に癒着防止剤を使用しています。

麻酔について

麻酔はCSEA(腰椎麻酔+硬膜外麻酔)を基本として、状況により腰椎麻酔のみで行っています。

帝王切開の術後の痛みが出産に対する悪いイメージに繋がってしまわないよう、EPCA(患者さんが自分でコントロールできる硬膜外麻酔)で可能な限り痛みを取り除いていきます。硬膜外麻酔が使えない方のためにIVPCA(患者さんが自分でコントロールできる静脈麻酔)にも対応しています。

傷跡について

帝王切開の傷跡を気にされる方もいらっしゃいますが、当クリニックでは切開創に美容形成外科で行う埋没縫合を採用しており、術後にはケロイド防止シートを皮膚に貼って、傷を綺麗に治していく治療をしています。

立ち合い帝王切開

帝王切開でも旦那様の立ち会いができるようにしています。

立ち会われる旦那様には、パーテーションで区切られた妊婦さんの頭側に座っていただきますので、手術の術野や血を見ることはありません。妊婦さんは手術で緊張しています。手を握ってあげて、不安を和らげてあげてください。

経膣分娩と同じように、すぐそばで赤ちゃんの蘇生を行いますので、カンガルーケア(産まれた後すぐに胸の上で抱っこするケア)にも対応でき、ご希望があれば旦那様にも赤ちゃんにタッチしていただけます。

ご家族で良い思い出を作りましょう。

無痛分娩(和痛分娩)

詳細は無痛分娩をご参照ください

里帰り出産をご希望の方へ

少しずつ大きくなるおなか。出産間近だといつ陣痛が起こるか不安です。
だけど、陣痛が来ても、お父さんは急に仕事を休めない。
そういったケースに備えて出産前に里帰りすることで、ご自身の家族にサポートしてもらうことができます。

里帰り出産ですが、いくつかのメリット・デメリットがあります。

木の家

メリット

  • 家族がそばにいるので、悩みや不安を聞いてもらえる、サポートしてもらえる
  • 緊急時に病院についてきてくれる家族がいる
  • 産後の体が辛いときに家事を頼ることができる
  • 子育てを家族にお願いし、ゆっくり寝る時間を作ることができる

デメリット

  • 移動費がかかり、実家へのお礼、お父さんの生活費など費用がある程度かかる
  • 埼玉、東京の一部、千葉の一部以外での出産の場合、助成金の手続などが必要になる
  • 旦那さんが立ち会うタイミングが難しいので、出産に立ち会いにくい(出産に立ち会ってもらった方が自覚が持ちやすく、子育てに参加しやすくなります)*1
  • 家族が子育てに干渉しすぎる場合がある、生活リズムが合わなくてストレスになる

*1家族にサポートしてもらいたい、かつお父さんにも立ち会ってほしい場合には、里帰り計画分娩にも対応していますので相談してください。

他施設に通院していて、当クリニックで出産をご希望の場合

ハイリスク妊娠の項目をご確認の上、分娩予約をしていただき、当クリニックで妊婦健診を受けていただきます。初診の際には、現在通院している施設の紹介状をお持ちください。

リスクのない方 34週の妊婦健診から
帝王切開が必要と言われている方 32週の妊婦健診から

里帰り出産のご予約

分娩は予約制のため、当院分娩希望の方は予定日が分かったら早めに連絡をください。
ハイリスク妊娠の詳細、分娩予約についてはこちらをご確認ください。

当クリニックに通院していて、他施設でご出産の場合

当クリニックで出産する方と、同じ妊婦健診を受けていただき、里帰り先の施設が指定した時期に里帰りして頂きます。

施設により里帰りの時期(妊婦健診を受診する週数)が異なる場合がありますので、出産を希望する施設へお尋ねください。里帰りの時期に合わせて紹介状をお作りします。

里帰り前に一度受診を求められた場合にも、紹介状をお作りしますのでご相談ください。

よくあるパターン

里帰り先から、34週で帰ってくるように指示があった

当クリニックで32週までの妊婦健診を受けていただきます。当日、紹介状をお渡しできます。

里帰り先から、32週で帰ってくるように指示があった

当クリニックで30週までの妊婦健診を受けていただきます。

里帰りは34週でよいが、事前に一度受診するように指示があった

事前の受診に合わせて紹介状を作成しますのでご相談ください。
一度受診した後は、再び当クリニックで妊婦健診を受けていただき、指定の時期に再度紹介状を作成します。

産後健診について

1か月健診
(お母さん)
産後の回復具合、お母さんの状態を診察します。産婦人科医師が診察を行います。
1か月健診
(赤ちゃん)
赤ちゃんの体重チェック、身長のチェック、哺乳状態、心雑音のチェックなどを当院提携小児科が行います。

産後の心と身体を癒すエステケア

当院でご出産されたママにアロマエステのプレゼントをしています。
産後は心も身体もリラックスが必要な時です。
赤ちゃんを守ってきたお身体が少しでも癒せるようセラピストが心をこめて施術いたします。
アロマの香りに包まれリラックスタイムをお過ごしください。

アロマのイメージ画像

施術内容

  1. 薬剤師が調合した心身に働きかける5種類のブレンドオイルからお好きなものをお選びいただきます。
  2. フットバスをしながら背中をアプローチ。
  3. リフレクソロジーでリンパの流れを良くし下半身のむくみケアを行います。
  4. デコルテや腕のリンパマッサージで流れをスムーズにし老廃物の排泄を促します。

※お身体の状態を確認しながら行いますので内容が変更になる場合があります。
セラピストがお一人おひとりに合わせた施術をいたします。

産後の赤ちゃんのフォロー

産まれてきた赤ちゃんは、何か問題が無いのか、ちゃんと成長するのか、お母さんは本当に心配かと思います。
当院における新生児管理は『キッズクリニック川口前川』の小児科専門医の先生が行っており、健康問題の早期発見に務めています。
入院中の新生児診察と、1か月健診は当院で行い、それ以後の乳幼児健康診断、ワクチン接種を始めとした、お子様の診察を『キッズクリニック川口前川』で継続して診てもらえます。
出生直後からお子様の成長を、継続した診療を行える環境を提供することにより、赤ちゃんの心と体の成長をしっかりとサポートいたします。