7月7日(日)、NCPR Aコースを当院で開催しました。

この講習会は、出生後に呼吸循環の確立が遅れる赤ちゃんに対して、効果的な心肺蘇生を行えるようになることを目的としています。
複数あるコースのうち、Aコースでは、気管挿管や薬物投与の知識を含めた高度な新生児蘇生法の習得を目指します。

インストラクターは当院の新生児科医と助産師が担当。
参加者は、当院および近隣の分娩施設や一般公募等から募集し、医師・助産師の計7人が参加しました。

はじめに、プレテストと講義を実施。
その後2班に分かれ、赤ちゃんの人形を用いながら基本手技を実習しました。

各器具の説明等を受けた後、一連の蘇生の流れなどを確認。
当院インストラクターから「こういう時はどうする?」「なぜここを注意しなければならない?」などの質問を投げかけられながら、
参加者同士で解決策を見つけ、一つ一つの疑問等を潰しながら基本手技を学びました。

ケースシナリオ実習では、4つの様々なケースを想定して実施。
各ケース終了後には振り返りを行い、改善点の洗い出しや次のケースに向けた目標を設定。
「役割確認をしっかりするべきだった」「もっと素早く処置をすればよかった」「1例目の反省点を生かして事前準備をしっかりとしたので、2例目では余裕を持つことができた」などの声があがり、
参加者は回を重ねる毎に気づきの幅が広がり、各ケースへの対応の質をあげることができました。

 

各器具の説明を受ける参加者

 

新生児科医が気管挿管をレクチャー

 

役割分担をしながら各ケースへ対応

 

当院は今後も医療安全の水準を高めるべく努力してまいります。
受講して頂いた皆様、遅くまで本当にお疲れ様でした。