12月20日(金)、NCPR Pコースを産後ケア施設「マタニティケアホームつむぎ」で開催しました。

複数あるコースのうち「Pコース」では、医療施設外での出生を想定した新生児蘇生法の習得を目指します。

インストラクターは当院の新生児科医と助産師、他院の救急救命士等が担当し、参加者は一般公募から救急救命士・救急隊員・看護師等、計16人が参加しました。

◎基本手技

3班に分かれ、蘇生の準備~胸骨圧迫までの基本手技を実習。

インストラクターは、「保温」と「初期処置」をしっかりと行うことの重要性を伝えた上で、人工呼吸や胸骨圧迫時の着眼点のほか、「胸のあがりが悪い時は何が原因だと思う?」「維持体温はいくつ?」などの質問を投げかけながら指導にあたり、参加者は熱心に耳を傾け、手技を学びました。

◎医療施設外での出生を想定したケースシナリオ実習

インストラクターがさまざまな状況を設定します。

  「40週経産婦、子ども4人、救急隊現場到着時には自宅出産済。赤ちゃんは泣いていないです!」            

  「未受診妊婦、週数不明、お母さんの隣に赤ちゃんが横たわっていて窓が開いています!」

緊迫した状況の中、参加者は「窓を閉めて保温してください!」「心拍数確認!」「出生からまもなく60秒経過!」「人工呼吸継続します!」などと互いに声を掛け合いながら、医療施設外での出生ケースを学びました。

地域周産期医療の質の向上と安全性の確保のため、当院では今後も新生児蘇生法(NCPR)講習会を実施してまいります。

受講して頂いた皆様、本当にお疲れ様でした。