子宮頸がんとは
性交渉で子宮の入り口にヒトパピローマウイルス(HPV)が感染することでできるがんです。
日本では年間約1万人が罹患し、約2,800人の尊い命が失われています。
なかでも20~30代で罹患が増加し、出産年齢と重なることから、子宮頸がんとなり大きな手術や放射線・化学療法が必要となり、
その後妊娠・出産を断念することになったり、進行すれば死に至ることもあります。
日本での子宮頸がん増加は、HPVワクチン接種率の低さ・子宮頸がん検診受診率の低さが影響していると考えられます。
一方、先進諸国ではHPVワクチン接種率の上昇と共に、子宮頸がん罹患率・死亡率ともに減少してきています。
厚生労働省のページ
ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~
キャッチアップ接種について
対象者
1997年4月2日~2008年4月1日生まれの女性
かつ、過去にHPVワクチンを3回接種していない方
期間
子宮頸がんHPVワクチンの公費によるキャッチアップ接種期限は2025年3月末までとなっております。3回の接種が推奨されます。
公費で接種するためには2024年11月末までに1回目の接種することが必要です。なるべく早いタイミングで受診してください。
接種間隔
- 9価ワクチン(シルガード9)の接種方法
1回目と2回目の間隔を1か月以上、2回目と3回目の間隔を3か月以上あけて接種します。
2価ワクチン(サーバリックス)または4価ワクチン(ガーダシル)で接種を開始した方であっても
医師と相談の上、途中からシルガード9に変更し、残りの接種を完了させることができます。
HPVワクチン接種の費用
当院ではシルガード(9価)のみの取り扱いとなっております。
※ガーダシル(4価ワクチン)、サーバリックス(2価)の取り扱いはありませんので、ご了承ください。
公費の場合は追加費用は不要です。行政からの予診票を忘れずに持参ください。
自費の場合、下記金額となります。
- シルガード9(9価ワクチン)1回 29,700円(税込)
HPVワクチン接種の流れ
- ワクチンのご予約をお電話でお取りください。
- 接種時に持参するもの
・子宮頸がん予防ワクチン接種予診票(事前に必要事項をご記入ください。)
・母子健康手帳
・お持ちの方は診察券
・保険証 - 事前に予診票をお読みいただき、有効期限・接種回数が間違いないか確認ください。
2回目以降の接種の場合は前回までの接種日時を記載ください。 - 未成年の方は保護者と一緒にご来院ください。保護者の同席が難しい場合は「予診票(保護者が同伴しない場合)」の保護者自署欄に署名を入れ、別紙の予防接種同意書を記入し持参ください。
- 来院後、医師から問診があります。HPVワクチン接種についてご不明な点はご遠慮なく担当医におたずねください。
- 接種は筋肉注射となります。腕の上の方を出しやすい服装でお越しください。
- 接種後は初回は30分程度、2回目以降は15分程度院内で経過観察をしたのち帰宅となりますので、時間に余裕をもってご来院ください。
川口市の公費予診票が利用可能です。全額公費負担であり、基本的に窓口負担はありません。
川口市以外の公費予診票の利用については、それぞれの市区町村によって手続きが異なりますので、
まずは住民登録のある市区町村に問い合わせください。
HPVワクチンを接種した方も、全ての子宮頸がんを予防できるわけではないので、
子宮頸がん検診を定期的に受けてください。