5月13日(火)、午後の休診時間を使用し「患者安全 チームSTEPPS研修」を院内で実施しました。
「チームSTEPPS」とは、
①リーダーシップ、②状況モニタリング、③相互支援、④コミュニケーションの4つの技能を実践し、
質の高い医療の提供と患者様の安全を高めることを目的としたチームワークシステムです。
今回は「より良いチームを築くために」をテーマに、チームSTEPPSの目的等に関する講義の他、様々なワーク交えながら研修を行いました。

ワーク①「私たちの今を知ろう」
部署ごとにチームに分かれ、業務内容や部署の強み・良いところ、困っていること等を付箋に書き出し一覧化。
その後「ワールドカフェ」という手法を用いながら、他のチームメンバーと付箋に書き出した内容を共有しました。
何度かチーム分けを繰り返すことで、近くにいるのに意外と知らない他部署の強みや困りごと、
自分の部署が他部署からどう評価されているのか等を知ることができました。

ワーク②「みんなでつなぐ絆の鎖」
幼少期に誰もが作ったであろう、紙の輪っかをつなぎ合わせた「鎖」。
チームで相談、アイデアを出しながら、いかに長い鎖を作るかを競い合いました。
あるチームは、紙を切る人と輪っかを作る人に分けて制作。
またあるチームは、とりあえず紙を切り終えてから輪っかの制作作業を実施。
一番長い鎖を作ったチームは、医師が指示役となり、全体を仕切ったことが勝因を分けたとのこと。
同じワーク内容でも、チームごとにやり方、物事の判断の仕方等が異なる結果となりました。
2回目は、利き手のみ使用可のルールが追加され、さらに難易度がアップ。
1回目で他のチームが取り入れた多様なアイデアや視点を参考にしつつ、各チーム工夫を凝らし白熱する姿が見受けられました。


ワーク③「チームで協同するための発言行動態度」
各チームにて「望ましい発言行動態度」「プロとして大切にしたいこと」「避けたい発言行動態度」
「プロとして気を付けたいこと」の4点を付箋にまとめ一覧化。
・アイコンタクトを取る
・相手に興味を持ってコミュニケーションを取る
・相手にわかる言葉で伝える
・違和感を躊躇せず伝えられる文化を作っていく
・乱暴な言葉を使わない
・感情的に動かない 等
短時間ではありましたが、職員から様々な意見があがりました。

今回の研修は座ってただ講義を聞くだけのものではなく、
様々なワークを通して、部署の垣根を越えて相手を知り、交流し、学ぶことができる時間となりました。
ワーク中は職員の笑顔も多く見受けられ、とても有意義な時間となったと感じています。
今後もかわぐちレディースクリニックという一つのチームとしてのパフォーマンス力を高めるだけでなく、
患者様に質の高い医療と安全を提供できるよう、引き続き精進してまいります。
講師の皆さん、参加していただいた職員の皆さん、お疲れさまでした。